プロダクト発表 · 小互(シャオフー)解説

Black Forest Labs、FLUX 3 Video 発表:Seedance 2.0 に匹敵する性能、音声・映像を同時生成、13言語対応

最長20秒・24fps・ネイティブHD。3つのモードが同じAPIに集約。続き生成は新規生成より2.5倍高く、5秒短い。スコアはBFLの自己評価。

1 分でわかる要点
  • 映像と音声が1回の生成で同時出力。リップシンクも合い、13言語以上に対応。
  • まず3分の1の価格でドラフトを出力。気に入ったものを選んでそのままフル画質で再レンダリング。内容は変わらない。ここが最大の価値。
  • 発表ページにはない料金項目が1つ:続き生成は1秒$0.43。新規生成の2.5倍、他の2モードより5秒短い。
⚑ 素材は Black Forest Labs 公式発表ページと開発者ドキュメントより。能力の説明とスコアはすべてベンダー(Black Forest Labs)の主張です。ELO ランキングは BFL 自身が主催した人間による評価で、第三者のものではありません。記事内の 14 本の動画はすべて公式発表ページと公式発表ツイートからのもので、当サイトで 1 本ずつ再生し、映像・長さ・映像内の文字を確認済みです。
これは何か

FLUX 3 Video の核となる機能

Black Forest Labs が FLUX 3 Video を発表しました。文章を書くか、画像を渡すだけで、音声付きの動画が直接生成されます。最大の特徴はネイティブなマルチモーダル対応。映像と音声(背景音・効果音・セリフ)を1回の生成で同時に出力し、リップシンクも合致。最長20秒・24fps・ネイティブHDを生成し、フルHD(1920×1088)へのアップスケールにも対応。今日からBFLのAPIを誰でも利用可能。非公開の提携プラットフォームにも組み込まれ、価格はすべて公開されている。

公式発表動画:60 秒のサンプルを 1 本にまとめたもの。夜の車の流れ、水中の手、木工の作業台、オシロスコープの画面まで、すべて FLUX 3 が生成。映像内の字幕もモデルが描画しています。出典:Black Forest Labs 公式発表ツイート

まず機能を一覧でまとめ、詳細は後述します。

生成方式
テキストから動画 & 画像から動画

文章または1〜10枚の画像を渡すだけで、一貫した動きと追従する効果音を生成。

キーフレーム & 続き生成
冒頭・末尾・途中も固定可能

冒頭・末尾・途中の任意の時刻を指定可能。4秒以内の既存動画を渡せば続きも生成できる。

カメラワーク
1 本の中で複数のカットに自動的に切り替え

1回の生成に複数のカメラアングルや動きを内包。固定カメラで通すわけではない。

リップシンク & 言語
自然な口の動き、十数言語対応

英語(複数アクセント)、中国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語、ポルトガル語、ロシア語、イタリア語、インドネシア語、トルコ語、ヒンディー語、パンジャブ語を明示サポート。発話時には唇の動きが音に同期。

長さ & 解像度
最大 20 秒、24 フレーム、ネイティブ HD

解像度に fhd を指定すると、超解像(アップスケーラー)がもう一段入ります(まず低解像度で生成し、専用モデルで拡大してディテールを補完)。16:9 で 1920×1088 を出力。

ドラフトモード
低画質プレビューを先に出し、満足したら本確定

ドラフトは価格3分の1。選んだものを1クリックでフル画質にレンダリングし直せ、被写体・構図・動きは変わらない。

価格
ドラフト $0.06/秒、フル画質は $0.17/秒から

10 秒の HD 動画なら約 1.7 ドル。動画の続き生成は別料金で、1 秒あたり $0.43 から。これについては後で詳しく説明します。

FLUX 3自体は7月末に発表済み。当時、動画ラインは申請制で、画像ラインとオープンウェイトは後回しだった。今回ようやく本格始動となる。

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Black Forest Labs が FLUX 3 を発表:画像・動画・音声・ロボットを同じモデルに集約
7 月の発表では、このモデルがなぜ 4 つのことを 1 セットの重みに詰め込んだのか、当時のオープン化のペースについて説明していました。

表現の幅をざっと確認

公式ブログは技術の話から入らず、脈絡のない4本の動画をいきなり見せている。森を歩く熊、ブラウン管ターミナルが自分でタイプする映像、手描きの宇宙望遠鏡アニメーション、逆光の中をゆっくり走る馬。BFLはこう説明する。「現実は1つの形をしているわけではない。映像も音も、その断片を切り取ったにすぎない。モデルはハリウッドの予告編だけを作れればいいわけではない」

荒い手持ち撮影風:熊が森を抜けて道端の家のそばまで歩く。画面は揺れ、枝はぼやけ、まるで誰かがスマホを構えて追いかけているかのよう。10 秒。出典:Black Forest Labs
古いブラウン管ターミナルが自分でタイプしている:> initalizing system… > loading kernel modules… OK。10 秒。出典:Black Forest Labs
手描きアニメーション:ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が地球と太陽の間を漂う。鉛筆と水彩の質感で、かわいらしいデフォルメされた脚も生えている。20 秒。出典:Black Forest Labs
こちらは正統派の映画的な仕上がり:馬が暗い背景の逆光の中をゆっくり走り、たてがみに輪郭の光が浮かぶ。15 秒。出典:Black Forest Labs

ターミナルの動画には覚えておきたいディテールが 1 つあります。画面に最初に表示されるのは initalizing。「i」が 1 つ抜けています。そして「映像内の文字が正確」こそ、今回の宣伝ポイントの 1 つ。プロンプトがそもそもこういうスペルだったのか、モデルが自分でスペルミスしたのか、資料には記載がありません。

API

3 つの呼び出し方:テキストから動画、画像から動画、動画の続き生成

実はこの 3 つは同じ API です。すべてのリクエストは POST /v1/flux-3-video に送られ、リクエストボディは完全に同じ。唯一の違いは mode フィールドの値だけです。そして「何を持っているか」を指定する形になっています。

t2v プロンプトのみ i2v 画像が 1〜10 枚 v2v 既存動画がある POST /v1/flux-3-video 同一リクエストボディ mode だけが違う 音声付き動画
3 つのモードの分岐:入力は違うが、API とリクエストボディは完全に同じ。当サイト作成

公式ドキュメントは賢いやり方で、同じシナリオで 3 つのモードを一続きにつないでいます。まず t2v で「彼女が彼の手を引いて、笑いながら提灯の並ぶ路地を駆け抜ける」という動画を生成。次にこの動画の最初のフレームを切り出して i2v に渡し、新しいカメラワークの指示を添えると、同じ冒頭だがまったく違う動画ができます。最後に元の動画全体を v2v に渡して、この 2 人が路地を飛び出して夜の屋台街に入っていくようにします。後のリクエストは前の生成物を食べる、という作りで、4 本の動画が重なり合って、3 つの関係性が一目でわかります。

実際のテキストから動画へのリクエスト例
curl -X POST https://api.bfl.ai/v1/flux-3-video \
  -H "x-key: $BFL_API_KEY" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{
    "mode": "t2v",
    "prompt": "she takes his hand and pulls him laughing
               through the lantern-lit alley, the camera
               chasing them, paper lanterns swaying overhead",
    "duration": 8
  }'

modei2vv2v に変え、keyframesstart_video フィールドを 1 つ追加すれば、それが他の 2 つの使い方です。ほかはすべて省略可能。アスペクト比と長さはデフォルトで auto(モデル任せ)、解像度はデフォルトで hd、音声はデフォルトでオンです。

まず最も基本的なテキストから動画を見てみましょう。公式が選んだデモは優しい路線ではありません。家が衝突実験のそりに載せられ、そのままコンクリートの壁に激突します。

テキストから動画のデモ:家全体が衝突実験のそりに乗せられ、コンクリート壁に衝突。木片と瓦が飛び散る。10 秒。出典:Black Forest Labs

次は動画の続き生成。ルールはこうです。最大 4 秒の既存動画を渡し、次に何が起こるかを伝えると、動き、カメラワーク、セリフ、音声をまとめて続きに接ぎます。公式デモはつなぎ目を画面上に直接表示しています。最初の 4 秒が元の素材、4 秒目以降がすべて生成。海沿いの大通りのドライブレコーダー映像が、そのままヘラジカの飛び出しに続きます。

動画の続き生成デモ:画面下部のタイムラインで、0:00–0:04 は ORIGINAL CLIP(元の映像)、0:04–0:15 は FLUX 3 CONTINUATION(続き)。夕日、ヤシの木、ヨットのマストの光の具合まで途切れずにつながり、途中でヘラジカが道路を横切る。15 秒。出典:Black Forest Labs
仕組み

キーフレーム:最大 10 枚の画像を固定、間はモデルが補完

画像から動画の設計は他社と少し違います。独立した「ファーストフレーム」フィールドがありません。画像はすべて keyframes という 1 つのフィールドに入れます。何枚渡すか、何秒のところに固定するかで、使い方が決まります。

  • 1 枚:その画像が冒頭になります。
  • 2 枚:最初と最後。間はモデルが勝手に作り出します。
  • 最大 10 枚:絵コンテを渡すのと同じ。
  • [秒数, 画像] というペアで書く:特定の画像を 4 秒目に固定。
あなたが固定した 3 枚の画像 画像 1 画像 2 画像 3 0 秒 4 秒目 10 秒目 固定した点と点の間のすべてのフレームをモデルが補完する
キーフレームの使い方:あなたは点を打つだけで、道はモデルが作る。当サイト作成

公式デモにはタイムラインが付いていて、仕組みをそのまま映像で見せてくれます。3 つのキーフレームが 0:00、0:04、0:10 に固定され、字幕には「FLUX 3 interpolates the keyframes(FLUX 3 がキーフレーム間の映像を補完)」と表示。3 枚目のサムネイルでは、赤いヨットがすでに転覆しています。3 つの点を打つだけで、どうやって水が入り、どう転覆するかはモデルが考えます。

複数キーフレームのデモ:赤いおもちゃのヨット。画面下部のタイムラインに 3 つのキーフレームのサムネイルが 0:00、0:04、0:10 に固定。10 秒。出典:Black Forest Labs

最初と最後だけを固定するバージョンは、モデルの自動生成能力がよくわかる。左のSTART FRAMEは空き部屋、右のEND FRAMEは家具の置かれたリビング。中央には「FLUX 3 fills the in-between(間はFLUX 3が埋める)」と表示。家具が折り紙のように床から広がっていく変形プロセスは、誰も指定していない。

最初と最後のフレームのデモ:空き部屋から家具が揃ったリビングへ。間の家具が展開する過程はモデルが生成。縦長、10 秒。出典:Black Forest Labs
中核

ネイティブ音声:音と映像が一緒に生成されるから、リップシンクが合う

以前のAI動画は、なぜ人物が口を開くとすぐにボロが出たのか。問題は作り方にあった。従来は3段階のパイプラインで、1つずつ順に処理していた。

  • 1. 映像を生成。この時点でモデルは音声を持っていません。セリフのリズム、どこにアクセントを置くか、どこで間を取るか、知る由もない。
  • 2. 別の音声モデルでセリフを読み上げる。このモデルも映像を見ていません。ただ文字を人間らしく読むだけ。
  • 3. 唇の動きと音声を後から合わせる。ここまで来るともう修正パッチ。大まかに合うだけで、音節単位では合いません。

3ステップの間に2つのつなぎ目があり、それぞれズレる可能性がある。だから従来手法は顔のアップが最も苦手だった。口の動きと音が半拍ズレるだけで、見ている人はすぐに興ざめする。

FLUX 3の手法

つなぎ目なし。セリフ、効果音、環境音が全フレームと一緒に生成され、同じ1回の生成の産物。唇の動かし方と音の鳴り方が同じモデル状態から来るため、「後からの位置合わせ」という概念が存在しない。

以前:3 段階パイプライン、1 つずつ順番に 映像生成 別モデルで音声 唇の動きを整合 2 つのつなぎ目、それぞれ半拍ずれる可能性 FLUX 3:同じ 1 回の生成、2 つのトラックが同時に伸びる 生成 1 回 映像(すべてのフレーム) 音声(セリフ / 効果音 / 環境音)
上:従来方式の 2 つのつなぎ目。下:映像トラックと音声トラックが同じ 1 回の生成から同時に伸びる。点線は、それらが自然に同期している瞬間。当サイト作成

API も「音声はデフォルトでオン」という設計です。generate_audio を空にすると true になり、音声付き動画がそのまま返ってきます。特別なスイッチは必要ありません。

対応言語は13種類を明示。英語(複数アクセント)、中国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語、ポルトガル語、ロシア語、イタリア語、インドネシア語、トルコ語、ヒンディー語、パンジャブ語。リスト末尾には「など」とある。韓国語は明示リストに含まれず、「など」がどこまでカバーするかは資料に記載がない。

セリフのデモは、スーツを着た 2 人の男性がテーブルを挟んで、古いマイクに向かって議論するというもの。まるで前世紀のテレビ討論会のようで、20 秒間とぎれません。

セリフと効果音のデモ:2 人が古いマイクに向かってやり取りする。20 秒。出典:Black Forest Labs

多言語の動画でもう 1 つ注目したいのは、別のことです。赤いレインコートを着た女性が、レストランのボックス席、夜の屋台街、コインランドリーの 3 つのシーンに連続で登場して話します。同じ顔が 3 つのカットにわたって崩れません。

多言語デモ:赤いレインコートのキャラクターが 3 つのシーンで連続して話す。シーンが変わっても顔つきが一致。18.8 秒。出典:Black Forest Labs
機能

複数カットの切り替え、そしてモデルが知っている実在の場所

20 秒の動画で、黒猫が寝室のベッドからソファに飛び移り、次の瞬間、カメラは家の外に切り替わり、通りからこの家の窓を見上げると、猫はまだ窓の中にいます。そしてまた庭と茂みに切り替わります。カメラは実際に別の位置に移動し、編集が入っていて、前後がつながっています。同じ画面内のズームやパンとはわけが違います。以前なら、複数回に分けて生成して自分で編集する必要がありました。

複数カットのデモ:黒猫の夜の散歩。室内ジャンプから屋外の遠景、庭へ。1 回の生成で数回のカメラ切り替え。20 秒。出典:Black Forest Labs

もう 1 つのデモが示す機能は「世界知識+リアルタイム接地」。売りは、数語のプロンプトでドキュメンタリーや科学解説動画を作れること。映像はドイツのフライブルク旧市街のように見えます。通りの脇にある細い用水路(現地では Bächle と呼ばれる)、赤砂岩のゴシック大聖堂、カメラを下げた観光客のペア。全体は 80~90 年代の旅行ビデオの質感です。映像内に場所の表示はありませんが、フライブルクは BFL の本社がある場所です。社名の「黒い森(Black Forest)」は、まさにその山岳地帯を指します。

世界知識のデモ:旧市街の歩行者天国、用水路、赤砂岩の教会。映像の質感は古いビデオテープ風。20 秒。出典:Black Forest Labs
中核

ドラフトモード:3 分の 1 の価格、選んだものをそのまま再レンダリング

動画生成には厄介な問題がある。試した人なら誰でもわかるだろう。プロンプトを書いて、まあまあのものが1本取れた。「これに近いけど、もっといい」ものが欲しくて再送信すると、それは完全に新しい生成。被写体、構図、動きがすべて変わる可能性があり、さっき気に入ったものは二度と出てこないかもしれない。しかも抽選のたびに費用がかかる。

ドラフトモードはこれを 2 つのステップに分けます。

ステップ 1:安く何本か抽選(1 倍の時間、3 分の 1 の価格) ドラフト $0.06/秒 ドラフト $0.06/秒 ✓ これを選択 $0.06/秒 ドラフト $0.06/秒 draft_cache ステップ 2:このパッケージを送り返す。モードは draft_enhance 同じ 1 回の生成をフル画質で再レンダリング(1.8 倍の時間) 同じカメラ、同じシード。何も再解釈しない
ドラフトモードの 2 ステップ。1 倍の時間、3 分の 1 の価格、1.8 倍の時間、この 3 つの数字は公式比較動画の画面に直接表示されています。当サイト作成

ステップ 1、リクエストに draft: true を追加して、クイックプレビューを受け取ります。ドラフトは 1 倍の時間、3 分の 1 の価格。フル画質は 1.8 倍の時間。この 3 つの数字は比較動画の画面に直接印刷されています。安いので、何本でも気軽に抽選できます。

ステップ 2、1 本選んだら、このドラフトの結果には draft_cache パッケージが付いてきます。これをダウンロードして、モードを draft_enhance にして送り返すと、モデルは同じ 1 回の生成をフル画質で再レンダリングします。

「同じカメラ、同じシード。何も再解釈しない。」

Black Forest Labs 開発者ドキュメント(当サイト訳)
たとえるなら

普通の再生成はカードを引き直すようなもの。何が出るかわかりません。draft_cache は、その引き直しにセーブポイントを付けるようなものです。欲しかったものを引く必要はなく、ロードし直して最高画質で再レンダリングするだけです。

ドラフトモードが売っているのは割引だけではない。探索と納品を2つの費用に分けている。探索は3分の1の価格で自由に引き、OKを出した分だけ全額を払う。しかも手に入るのは、OKを出したまさにその1本。

ドラフトとフル画質の比較:同じプロンプト(登山者が朝霧の中を山頂へ)。左は Draft「1X TIME, 1/3 COST」、右は Normal「1.8X TIME」。10 秒。出典:Black Forest Labs
価格

料金表:動画の続き生成は 1 秒 $0.43、新規生成の 2.5 倍

3 つのモードの完全な料金は、すべてドキュメントにあります。

モード入力長さフル画質ドラフト
テキストから動画プロンプト5–20 秒$0.17/秒(hd)
$0.29/秒(fhd)
$0.06/秒
画像から動画プロンプト+画像 1〜10 枚5–20 秒$0.17/秒(hd)
$0.29/秒(fhd)
$0.06/秒
動画の続き生成プロンプト+既存動画5–15 秒$0.43/秒(hd)
$0.54/秒(fhd)
$0.12/秒

この表から直接読み取れることが 3 つあります。

  • 動画の続き生成はかなり高い。同じ HD でも、続きは 1 秒 $0.43。新規生成 $0.17 の 2.5 倍以上。10 秒の動画なら、新規生成は 1.7 ドル、続き生成は 4.3 ドル。なぜ高いのか、ドキュメントには説明がありません。
  • 動画の続き生成はさらに短い。他の 2 モードは最長 20 秒ですが、続きは 15 秒が上限。丸ごと 5 秒短い。
  • ドラフトは常に hd でレンダリング。fhd のドラフトはありません。
テキスト / 画像から動画(hd)
$0.17/秒
テキスト / 画像から動画(fhd)
$0.29/秒
動画の続き生成(hd)
$0.43/秒
ドラフト(全モード)
$0.06/秒
1 秒あたりの単価。同じ比率で表示。当サイトが公式料金表をもとに作成

具体的な計算にしてみましょう。10 秒の HD テキストから動画の場合:

  • 最初からフル画質を 1 本:1.7 ドル。ただし 1 本だけ。気に入らなければ引き直すしかない。
  • フル画質を 3 本引いて 1 本選ぶ:5.1 ドル
  • ドラフトを 3 本引いて、選んだ 1 本を再レンダリング:3 × 0.6 + 1.7 = 3.5 ドル。そして、最終版はあなたが選んだまさにその 1 本。

もう 1 つ注意点があります。生成結果のダウンロードリンクは署名付きで、約 2 時間で期限切れになります。完了したらすぐに動画を保存しておきましょう。翌日まで待つと消えています。

データ

ベンチマーク:テキストから動画は 1 位、画像から動画は Seedance 2.0 と互角

公式は人間による評価の ELO ランキングを公開しています。1 対 1 で比較してスコアを付けます。両方の完全なランキングが図にあります。

FLUX 3 のテキストから動画と画像から動画の人間評価ELOランキングでの順位
テキストから動画(左):FLUX 3 T2V 1135、Gemini Omni Flash 1090、Minimax H3 1082、Seedance 2.0 1069、Kling v3 Pro 1054……画像から動画(右):FLUX 3 I2V 1051、Seedance 2.0 1049、Minimax H3 1039、Grok Imagine v1.5 1023、Gemini Omni Flash 1022……出典:Black Forest Labs

両者の差はまったく違います。

テキストから動画 FLUX 3 T2V 1135 Gemini Omni Flash 1090 45 点リード 画像から動画 FLUX 3 I2V 1051 Seedance 2.0 1049 2 点リード
2 つの差のバーは同じ比率で描画。1 点 = 2 ピクセル。当サイトが公式 ELO データをもとに作成

テキストから動画は 2 位に 45 点差。これは意味のある差です。画像から動画はわずか 2 点上回っただけ。公式自身も本文で「互角(ties)」という言葉を使っており、「勝った」とは書いていません。

もう 2 つ、ランキングを見て気になる点があります。

  • テキストから動画のランキングに Veo 3.1 がいない。Veo 3.1 は画像から動画のランキングで 8 位(975 点)に登場しますが、テキストから動画の 10 枠の中には見当たりません。理由は資料に記載がありません。
  • 比較対象は Seedance 2.0。バイトダンスは 7 月 31 日に Seedance 2.5 をすでに発表しています。このランキングには入っていません。
当サイト関連記事
バイトダンスが Seedance 2.5 を発表:1 回の生成で 30 秒直接出力、1 つの指示で 50 個の参照素材を同時に操作
ランキング上の Seedance 2.0 の次世代。今回の FLUX 3 Video より 4 日前に発表されました。

このランキングの前提は明確にしておきます。評価は BFL 自身が主催し、評価対象も自社モデルが 1 位。第三者のランキングではありません。上のデモ動画はすべてそのまま埋め込まれているので、ご自身で判断できます。

制限

まだ使えない機能と、いくつかの制約

ドキュメントの最初の画面に、FLUX 3 は現在 preview(プレビュー) ステータスだと書いてあります。すでに「近日公開」とされているのが 2 つ。ビデオ編集Omni Reference。画像と動画を参照素材として生成を制御する機能です。

ロードマップのさらに先には FLUX 3 Image(画像生成と編集)と FLUX 3 Dev(オープンウェイト版)があります。オープンウェイトは依然として最後尾で、7 月の発表の順序と同じです。発表ツイートでは 2K と 4K も準備中と言及されています。

安全対策としては、第三者機関 Cinder に評価を依頼し、非自発的親密画像(NCII)や児童性的虐待資料(CSAM)などのリスクをカバー。API には safety_tolerance パラメータがあり、0 から 4、デフォルトは 2、0 が最も厳格。ドキュメントにハードな上限が 3 つ書かれており、設定値にかかわらず適用されます。

  • 性的コンテンツは最大 レベル 3 まで。
  • ヘイトコンテンツは最大 レベル 2 まで。
  • リクエストに参照画像または参照動画が含まれる場合、すべて レベル 2 に制限。

今回の発表ページのタイトルは「FLUX 3 Video, Part 1: Generation」(パート 1:生成)。通しでアーキテクチャ、学習方法、テクニカルレポートは一切ありません。確認できるのは機能と API だけ。モデル内部でどうやって音声と映像を同時生成しているのか、現時点で検証可能な資料はありません。

🧰 スタートアップカード · FLUX 3 Video
価格ドラフト $0.06/秒;フル画質 $0.17(hd)/ $0.29(fhd)1 秒あたり;動画の続き生成は $0.43/秒から
始め方BFL アカウント登録・チャージ後に API キーを取得し、POST を /v1/flux-3-video へ。コードを書きたくなければ、公式サイトの Playground で先に試せます
出典
FLUX 3 Video, Part 1: GenerationBlack Forest Labs·公式発表ページ·2026-08-04
当サイトの注記
13 本のデモ動画と ELO スコア図は公式発表ページから、冒頭の 60 秒発表動画は公式発表ツイートから取得。当サイトで 1 本ずつ再生し、映像内容・映像内文字・出典表記を確認。各動画の長さ・解像度・フレームレートは ffprobe で実測しました。価格、パラメータ、モード定義は開発者ドキュメントと API リファレンスに基づきます。文中の 4 つの図(モード分岐、キーフレームタイムライン、音声映像比較、ドラフト 2 ステップ)と価格バー、ELO 差の図は当サイト作成。フライブルクという場所の判断は、映像内の用水路と赤砂岩の教会に基づきます。元ページに場所の記載はありません。