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Cloudflare のチーフエンジニアが新アーキテクチャを発表 —— Gadgets、Google Docs のように使えるが、各ドキュメントが独立したアプリになる

彼はまず、ソフトウェア企業で働いた人なら誰でも経験したことがある話をし、そして、その問題の根源は今なら覆せるのだと語った
1分でわかる
  • Cloudflare のチーフエンジニアが新プラットフォームを開発。アプリは Google Docs のドキュメントのようなもので、各自が自分のコピーを持ち、不十分なら AI にその場で修正させる。
  • コード修正をすべて AI に任せられるのは、2層のサンドボックスで隔離されているから。たとえ脆弱性を作り込んでも、データは外部に漏れない。
  • 彼が Claude にスライドを修正させたところ、Claude はツールが足りないと判断し、まず人間にはほぼ使えない機能をアプリに追加し、それを使って図を完成させた。
⚑ 本記事の素材は、2026 年 6 月 30 日に開催された AI Engineer 大会の講演録画(全長 18 分 53 秒)です。当サイトが書き起こし・翻訳しました。講演でデモされたシステムは当時未公開で、5 週間後に Cloudflare OS としてオープンソース化されました。実装の詳細は現在のものと異なる可能性があります。
導入

Cloudflare OS とは何か。Kenton Varda がクラウドアーキテクチャの誤りを指摘する理由

6 月 30 日の AI Engineer 大会で、Cloudflare のチーフエンジニアであり Workers の生みの親である Kenton Varda 氏は、18 分間で次のように語りました。私たちが土台にしているクラウドコンピューティングの基盤は、間違った方向に作られてきました。その誤りは 25 年間続いている、と。

何が間違っているのか。今日のウェブアプリは、1つのコードを全員に配布する方式で、ボタンひとつ変更できません。彼が作った Gadgets はこの方式を逆転させます。各自が完全なアプリのコピーを持ち、足りなければ AI にその場で直させます。壊しても影響するのは自分のコピーだけです。8 月 5 日に Cloudflare OS としてオープンソース化されました。

まず Cloudflare OS が何かを明確にしておきましょう。これがないと、この後の判断の前提が揃いません。

  • 起動するとオフィススイートのように見えます:中には何百、何千もの「ドキュメント」があり、クリックして開き、編集し、共有します。違うのは、各ドキュメントがコードを含む完全なアプリで、コードがまったく異なることもある点です。
  • アプリは AI が作ります:ひとつのプロンプトで共同編集可能なホワイトボードができあがります。足りなければ、さらに AI に修正させます。
  • 共有されるのはコードです:アプリを Blueprint としてエクスポートして共有します。コードだけで、あなたのデータは含まれません。受け取った人は自分のコピーを生成し、その後は各自が自由に変更します。
  • 権限はプラットフォームが管理します:誰が見られるか、誰が編集できるかはシステムが実装します。アプリ自体はこの層にアクセスできないため、権限を壊すことはできません。
  • 大規模言語モデル以外はすべて Cloudflare Workers 上で実行されます:コンテナもデータベースもなく、システム全体を自分のマシンにインストールもできます。
講演の全編(18 分 53 秒)。原版に中国語字幕はなく、この版の中英二ヶ国語字幕は当サイトが書き起こし・翻訳・焼き付けを行いました。出典:AI Engineer World's Fair、2026 年 6 月 30 日。
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ソフトウェア業界の悪循環:ユーザーが要望を出しても、数年経っても機能がひとつも実装されない

講演の冒頭で製品の話はせず、ソフトウェア企業で働いた人なら誰もが経験したことのある話をしました。

開発者がアプリを作り、ユーザーに届けます。満足する人もいれば、あの機能が追加されないと使い物にならないという人もいます。ユーザーは開発者に連絡しますが、開発者の代理人であるプロダクトマネージャーが要望を受け取り、Jira に登録して、それで終わりです。

たまにプロダクトマネージャー自身が欲しいと思う要望はロードマップに入ります。開発者はそれをひとつずつ実装していきます。しかし実際に使う人はごく一部で、実装のたびにコードには if 文の山が積み上がります。コードはどんどん複雑になり、機能は退屈になっていきます。